

絵本史上初!
グッドデザイン金賞受賞!
1人称童話シリーズが、2018年度のグッドデザイン金賞を受賞しました。これは絵本としては史上初めてのことです。文字通り「視点を変えた」発想や、主人公になりきるその読書体験が、過去に例のない独創的なデザインとして高い評価を受けました。ご購入いただいた皆様、お取り扱いくださった全国書店の皆様、そして何より、読んでくれた大勢の子どもたち。皆様のご支持に改めて御礼申し上げます。心よりありがとうございました。
審査員の総評
「ごっこ学習」という新機軸
「読書を通した新しい体験が未だ残されていたとは大きな発見だろう。誰もが知っている童話が一人称になるだけで、子どもたちが他者を想像する背中を押し、読み聞かせをする大人にも新しい視点を生み出していくことに評価が集まった。なりきることはごっこ遊びの定番だが、静かになりきれる「1人称童話」シリーズは、ごっこ学習という新機軸なのではないだろうか。今後の展開にも期待したい。」
受賞を記念して公開!
「桃太郎が語る桃太郎 オープニングコレクション」
「もし自分なら?」「もしこんな性格なら?」を考えるのが1人称童話の本当の本編!いろんなタイプの桃太郎で冒頭ページをそれぞれ書いた「桃太郎が語る桃太郎 オープニングコレクション」を、企画担当のクゲさんのホームページで公開中です!ぜひお楽しみください!

もしあの主人公が
自らの口で語ったら。
その額にもしカメラが
ついていたら。
「1人称童話シリーズ」は
そんな発想の
ちょっと変わった絵本です。
「昔々あるところに…」で
おなじみのスタンダードな昔話は
決まって3人称、
いわゆる「天の声」でえがかれています。
一方、1人称童話シリーズでえがかれるのは、
そうした天の声ならぬ「僕の声」や「私の声」。
主人公自身の「たとえば」の本音です。
主人公の視点をかりて物語の世界を見つめる。
そして、彼らの気持ちをひしひしと感じてみる。
他者に対する「共感と想像」のチカラを、
楽しみながらはぐくんでほしい。
そんな願いから1人称童話シリーズは
誕生しました。

3人称から1人称へ。
客観から主観へ。
視点が変われば、
お話世界の眺めや
味わいが一変します。
すでにその物語をよく知る大きなお子さまには、
1人称童話ならではの「心の躍動」に
まずは新鮮な驚きを感じていただけたら。
また、初めてその物語と出会う小さなお子さまも、
普段の絵本とは趣きのことなる
「他者のまなざしとなる」想像世界を
どうぞ楽しんでいただきたいと思います。

本の最後に待っているのは、
お子さまへの問いかけです。
「もしきみが主人公なら?」。
1人称童話シリーズの
大きな楽しみのひとつは、
お子さま自身が「もし自分なら」を
考えることにあります。
たとえば鬼と向き合ったとき。
たとえばかぼちゃの馬車が現れたとき。
たとえば竜宮城でご馳走を目にしたとき。
自分ならどんな気持ちになるだろう…。
1人称童話シリーズの語りは、実のところ
「例文」にすぎないのかもしれません。
物語の中に身を置いて、
そのとき現れる「心」を自由に想像してみる。
さらにできれば、その心をとっかかりに、
自分だけの桃太郎やシンデレラ、
浦島太郎を考えてみる。
子供たち自身による、
のびやかでたくましい想像や創造が、
1人称童話シリーズの
きっと本当のエンディングです。

1人称童話 ラインナップ

桃太郎が語る桃太郎
1,080円(税込)高陵社書店
菊版変型 42P

シンデレラが語るシンデレラ
1,080円(税込)高陵社書店
菊版変型 42P

浦島太郎が語る浦島太郎
1,080円(税込)高陵社書店
菊版変型 42P
1人称童話のクリエイター
企画・文:クゲ ユウジ
コピーライター兼プランナー。
クリエイティブルーム「ノットワーズ」主宰。
車からファッション、お菓子まで広告制作を幅広く。
併せて、絵本の新しい可能性を模索中。